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【Part8 介護予防と酸素〈1〉】酸素博士岩垣コラム

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【Part8 介護予防と酸素〈1〉】酸素博士岩垣コラム

《加齢と運動種目との関係》
大阪市立大学元教授の小田俊夫博士による加齢と運動種目との関係では、高齢になるに従い、運動の中心が散歩に集約されていくとされています。理由は明らかではありませんが、高齢者に残された運動が散歩となっている事は間違いありません。無駄なエネルギー消費を避け、二本足で立ち、自由に行動が出来る事だけは確保しようとしているのです。加齢が進めば、激しく強い運動は出来なくなり、生体内での酸素不足を起こさない軽い運動が選択されます。
加齢は時間が組み込まれた現象で、時間との関係で論じられますが、生命と時間との関係があれば大きな個人差の現象はなく、時間は必ずしも絶対条件とはなっていません。60歳、80歳、100歳と区別されても、全ての人がこの年齢現象を現すわけではありません。学術的には加齢現象は時間に伴う現象とされ、このような方向性を持つことが理解されているためです。高齢者の筋力トレーニングでも立派な筋力育成が可能で、加齢に対する心得が大きな障害となっている可能性があります。
我々の生命体は常に変化し続け、再生されています。60兆の細胞集団の1兆程が毎日再生され続けて現在があるわけですから、この再生力を高めることが要求されるのです。現在のところ、加齢予防策として運動という手段が間違えないことが確認されていますが、運動自体は物理的指標で時間や運動が直接生命体に影響している訳ではなく、運動を介して体内に取り込まれる酸素が問題となっているのです。酸素の役割には異化(エネルギー消費を行う反応)と同化(生体の物質合成を高める働き)があり、酸素不足で異化が促進し、酸素充足で同化が促進されます。運動と回復がまさに分かり易い現象で、運動ではエネルギー産生のために酸素が摂取されますが、これらの酸素は全て代謝水となってしまいます。回復では多くの酸素が生体内の酸素化を高め、同化作用が発現し、運動後の回復を早めます。以上のように酸素化を高める手段が、生命の再生力を高め、加齢予防となっているのです。

  

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